うつ病患者が家族に対して思っていること【経験談】

こんにちは。

ご訪問していただきありがとうございます。

わたくし夏子はうつ病(現在:回復期)で自宅療養中です。

ワーママだった時とちがいたくさんテレビを見ていますが、最近はNHKのあさイチという朝の番組を毎日録画して見ています。

2019年12月23日のあさイチの、特集はこちらでした。

「特集 夫が“うつ“になったら・・・」

夫のうつを経験した妻たちの体験談が中心でした。また、夫がうつになったらどうしたらいいのか(金銭面含め)ということも取り上げていました。

番組でとりあげられていたなかで、

  • うつ病患者への普段の声のかけ方
  • 子どもへの説明の仕方

という2点について、うつ病当事者である私の経験をご紹介します。

なにかの参考になれば幸いです。

うつ病患者はどのように声掛けしてほしいのか

急性期という一番重い症状の時には、患者さんは文字通りなにもできないと思います。

下の回復プロセスの図のどん底のところにいるときのことです。

わたしもこの時期には、ただただ薬を飲んで1日眠っていました。

ですので、同居の家族がしてあげることといえば、食事やお風呂の準備など生活をつなぐためのものがほとんどであって、うつ病当事者も生きているだけで精一杯です。

会話も少ないのではないでしょうか(寝ている時間が長いため)。

ただ、行ったり来たりを繰り返して回復していく過程に入ると、家族はほんとうに大変な思いをしなくてはいけないのです。

わたしは迷惑をかけている側の人間なのでこんなこと言うのもおかしな話ですが、とってもマイナス思考の家族がいてどんよりオーラを常に漂わせていたら、単純に嫌です。

しかも、ときどき感情のコントロールが不能となり、家族にとんでもなくつらくあたるときが確実にあります。

うつ病のひとが回復してくると、体力も同時に回復してきます。

すこしでも行動できるようになったら「働かなければならない」とあせりまくりますが、精神的には自信がなくまだまだ充電の途上なので葛藤があり、つい身近な家族にぶつけてしまうのです。

回復期は、家族がうつ病の人をささえるのが大変な時期です。

暴言はうつ病のひとも反省しています。できれば忘れて・・

勝手なことを言うようですが、うつ病当事者も家族に対する自分の態度が人間として間違っているということはわかっているのです。

それでも、せざるを得ない・・。

病気がそうさせているのだと思っていただき、できたらスルーしてほしいところです。

病気だからひとを傷つけていいというわけではないのですが、感情がまったくコントロールできない時があります。

正常な判断ができていないのを前提に

うつ病にかかると判断することが極端にできなくなります。

判断するエネルギーもないので判断すること自体がおっくうですし、以前のようには判断できないのでミスもあります。

本人もそのことが分かっているので、自信を失っています。

できれば、なにか将来についての展望を迫ることはひかえてほしいです。

たとえば、そろそろ働いたら?などの言葉は本人を追い詰めることになります。

基本的にいつも通りで、たまに勇気づけを

家族を巻き込んで、家族まで病気にしてしまったらどうしようとうつ病である本人も気にしています。

基本的に病んだ表現をしますのでそれは無視していただいていいのですが、うつ病患者でもときおり前向きな言動をするときがあります。

それに焦点をあてていただけると嬉しいです。

最初はほんとうにちょっとしたことからになります。

お風呂に入れたとか、髪が洗えたとかからはじまり、散歩に行けた、買い物にいけたなどへ移行していきます。最終的には、仕事復帰などの社会参加をめざします。

なにかできて一歩前進したタイミングに、”見ているよ”という意味もこめて声かけしていただけたら、勇気づけになると思います。

わたしが最高に調子がわるいときに延々と夫に後ろ向き発言をし続けた結果、「こちらまで病気になりそうだから、もう言うな」と言われましたが、それは家族の本音でしょう。

さらに病人が増えてしまったら家族崩壊の危機です。

ご家族には、メンタルを保ちいつも通りにしていただいて、そのうえでうつ病患者さんのお話に余裕があれば耳をかたむけてあげてほしいと思います。

聞いてもらうだけで、共感してもらうだけで、わたしは安心することができました。

そのうえ、聞いてもらえるとわたしは頭も整理され、落ち着くきっかけができました。

わたしの夫はわたしの話を聞くと、良かれとおもってアドバイスや自分の経験からの意見を言ってくれるのですが、わたしは追い詰められてかえって苦しくなりましたので「それはやめてほしい」と言いました(..)

基本的にただただ聞いてくれるだけで、落ち着くことが可能でした。

わたしがたとえうつ病であっても家族に対する感謝を忘れずに、しっかり伝えるほうが良いのですが、申し訳ないのですが感謝の表現をする余裕がないときのほうが多いです。

それでも、自分がおかしいと思っているうつ病のひとは、自分を見捨てないでいてくれる家族にたいして必ず感謝をしています。

わが家の場合、子供への説明はどうしているか

わが家は、夫・わたし・高校生長男・小学4年生二男という4人家族です。

ワーママだったわたしが、療養でずっと家にいるようになりました。

家事もできないときがあり主婦ともいいがたい状態です。

母親が家にいるようになり、どちらかというと嬉しそうだった二男。

「体調がわるく病気なので、いずれは再び働くだろうが、いまは家で休んでいる」と子どもたちにはいってあります。

じつは、主治医に子どもにどう説明したらいいのか相談した結果、上記のようにうつ病という病名をださずに病気のことをつたえました。

高校生の長男はなにも言いませんが、うすうす気づいているのではないでしょうか。

子どもにどう説明するか、テレビでも放映されていましたが悩む人もいると思います。

テレビでは、お父さんがうつ病であることをしっかり説明して子供に正しくつたえていました。

わが家は曖昧なままときが流れています。

できたらわたしが元気になってから、あの時はこういう病気だったときちんと説明してやりたいと考えています。

わが家の男性陣は、あまり深く考えないマイペース集団なので、気がラクです。

最後に

最後に、うつ病をかかえるかたのご家族に参考になりそうなマンガを1冊紹介します。

うつ病のお嬢さんを支えるご両親の経験がリアルに描かれています。

マンガなので読みやすかったです。

今回のNHKあさイチの特集のように、テレビなどで正しい情報が伝達され、うつ病に対する偏見がなくなればいいなあと思います。

妻がうつになった場合も特集してほしいです。

うつ病患者が家族に対して思っていること【経験談】” に対して2件のコメントがあります。

  1. まる より:

    こんにちは。
    娘が鬱になり、家族として、母としてどうあるべきかをずっと悩み考えて、こちらにたどり着きました。本当にお辛い中、病気と闘うと言うより伴走しているかのような、穏やかな印象を受けました。母として妻として、大変だと思いますが、これからも少しずつでいいので発信していただけたらありがたいです。家族は本人がどのように辛いのかがどうしてもわからないのです。あと、症状について記されているサイトや本はたくさんあれど、回復期のちょっとした変化、前向きな症状などが記されているものがなくて…

    娘は最初、躁鬱病と診断され、3ヶ月間気分安定剤を処方されましたが今一歩良くならず、転院し、SSRIに変えてから穏やかになりつつあります。

    1. 夏子 より:

      まるさん、こんにちは。
      返信が遅くなり、ごめんなさい。

      娘さんがわたしと同様にうつ病闘病中なのですね。わたしも子どもが病気になったらとても悩んでしまうと思います。

      闘病中にいらだってついつい家族にあたってしまう日もあります。無視しているような態度をとるときもあります。
      でもいちばん必要なのは家族であるというのも、あたまの隅ではわかっています。どうかうけながしてあげてください。

      良く言われることなのでしょうが、うつ病のつらさはうつ病になった人でしかわからないわからないと思います。
      わたしの夫も健康なので、全くわからないようです。
      (ですので、わたしは同じうつ病のひととの交流をツイッターなどのSNSを通してしています)

      とりあえず、生活リズムが整ってきたら、回復のきざしと思って良いと思います。
      ただし、良くなってきたと思うと、ものすごくガクンと悪くなり本人も家族もつらい思いをすると思います。
      長い時間がかかって、その落ち幅がだんだんとゆるやかになっていくと思います。

      どうか、娘さんのことはご心配でしょうが、まるさんご自身が心身ともにご健康にお過ごしくださるようお祈りしています。

      コメントありがとうございました。

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